2013年8月29日木曜日

突き抜ける人財ゼミ面接で波頭亮さんに虐殺された後輩に

JT主催「突き抜ける人財ゼミ」に多くの後輩が申し込んだようです。
そのゼミの内容は、南場さん、波頭さん、茂木さんなど豪華講師陣と3日間合宿する、というものです。

その選考面接で、快活で頭も良い後輩たちが、波頭さんに「君みたいな人嫌いなんだけど」「薄っぺらい」など散々な言葉をかけられてきたそうです。波頭さんは多くの人にそのような言葉をかけているらしく、友達の話によると会場から泣きながら出てきた人もいるそうです。

波頭さんの態度に憤慨したある後輩は
「波頭さんはnerdyでgeekな自分みたいな人が良いって思ってるんですよね」
「あの人は頭は良いかもしれないが対人能力がない」
「頭の良い人にコミュ力や行動力などをつけるか、コミュ力や行動力がある人の頭を良くするか、2通りあるはずなのに波頭さんは頭の良い人しか見ようとしてない」
というようなことを言っていました。


波頭さんの主張

今年7月に、波頭さんが登壇された講演会を聴講しました。

波頭さんの考えをまとめた記事は
結局、日本人は努力の総量が足りない(東洋経済)
http://toyokeizai.net/articles/-/17073
【世界レベル?】『突き抜ける人材』波頭亮,茂木健一郎(ライブドアブログ)
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51991452.html
プロフェッショナルインタビュー・前編(はてなブログ)
http://d.hatena.ne.jp/iamchicory/20120919

などになるかと思います。講演会も同じような内容でした。主張の一つを簡単に言えば、「学生同士でつるむサークル・ボランティア・学生団体・バイトなんかしてないで、もっと勉強しろ、本を読め、努力しろ」というような感じです。
ちなみに、「日本人は90年代から勉強しなくなった」という主張は、ハーバードに言ったときに聞いた、波頭さんのマッキンゼー時代の同僚のPartha Ghoshさんのお話と、恐らく期せずして、同じで面白かったです。


自分の意見

グループワーク的な性質が強い課外活動よりは、個人鍛錬的な性質が強い勉学に日本の学生はもっと励むべき、という点は同意です。

けれども、そのときにコメントさせていただいたのは、「企業側がグループワークのときの経験をエントリーシート・自己PRの題材として書かせる以上、学生側は勉強ばかりして個人鍛錬をしても評価されないので、波頭さんのアドバイスは現行システム下で評価されない学生を作り出す」ということでした。

恐らく、波頭さん側からすれば
1.企業の採用のあり方が間違ってる
2.学生は企業の評価方法を気にせず優秀な人になるために能力を磨け
というようなことだと思います。

しかし、質問したときは、学生の立場から「実行」まで考えてほしいと思ってしまいました。波頭さんが勤めた80年代のマッキンゼーのように、実行までは関与しない、相対的に純粋な戦略コンサルなアドバイスだなあという感想です。

今考えれば、波頭さんのアクションとしては
企業の採用のコンサルティングをして、企業側を変えようとするだけでなく、
学生側に対しても、「突き抜ける人財ゼミ」に来るような「優秀で活発な」学生に対して価値観を揺さぶりにかかっているのだと思います。

余談1

波頭さんは自分が出席した講演会の後に、コンフォートゾーン・ラーニングゾーン・パニックゾーンの話に触れて、ラーニングゾーンにいるためにコーチが必要、という話をされていたので、「コーチなしでもできるだけ自律的にラーニングゾーンに留まるためにはどうすれば」というような質問をしたところ、「難しいからコーチが必要だって言ってんだろ」という趣旨で苛立たれたので、自分の質問がアホだったのでしょうがないと思いつつも、気難しい人だという印象を持ちました。

余談2

他にも、帰国して以来、ISAK小林りんさん・ライフネット生命出口治明さん・百度(中国の検索エンジン)日本法人社長陳海騰さん・加藤嘉一(2回目)さんにお会いする機会に恵まれました。

出口さんが関西弁でイメージよりも砕けた人で、やはり博識で面白かったです。
陳さんは優秀な人材の条件として「親孝行しているか」ということを挙げられていて、「親を大切にできないのにお客様を大切にできない」ということでした。上の世代とのコミュニケーション・(ときどき)理不尽な相手にうまく対処、などの意味でも、実はかなり当たってるかもしれない、と思わされました。


  

ここらへんは自分も読みました。

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