2013年8月20日火曜日

ロシア・ウラジオストク紀行記

少しずつブログ休止中のことを書いていきたいと思います。

APRU (Asia Pacific-Rim University, 環太平洋大学協会)のイベントに出席するため、6月22日から26日まではロシアのウラジオストクに行っていました。ウラジオストクはロシアの中で、一番南東の端にある都市(もちろん厳密には違いますが)で、シベリア鉄道の終着駅でもあります。成田空港からアエロフロートの直行便で2時間です。

【ウラジオストク地図】


なぜウラジオストクに行ったのか

ウラジオストクはその地理的位置から、ロシアがアジアへのシフトを進める上で鍵となる都市です。具体的には、サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン(2011年完成)の終着点、東シベリア・太平洋石油パイプライン(2014年完成予定)はウラジオストクのすぐ隣、ナホトカ港のコズミノが終着点です。

【関連記事】
東シベリア原油パイプラインが全線で稼働(日本経済新聞)
プーチン大統領は25日「ロシア極東のインフラが持つ可能性を飛躍的に高める」と語り、アジアへの原油輸出を拡大する方針を強調した。
当然、シェールガス革命が関連しています。
米国のシェールガス革命に対抗するロシア(WEDGE Infinity)

文章は柔らかく、粗いですが、概ね間違ってないのはこの記事。
日本的空気の文脈ってのは、なんでグローバルな文脈とこうもかけ離れるのだろう(はてブ)

こういった、世界でもいま”アツい”都市であるウラジオストクを自分の目で見ることができたのは幸いでした。


まず象徴的だったのは、イベント会場となった極東連邦大学のキャンパスです。
キャンパスの場所はウラジオストクにある半島の先端ですが、元々は海軍基地だったところを2012年にウラジオストクで開催されたAPECに合わせて大学に作り替え、会場にしたそうです。
空港は市内から遠かったですが、空港までの道路はきれいに整備されていて、これもAPECに合わせて整備したそうです。

しかし街全体が発展しているかというとまだまだなようです。発展度合としては、訪れたことのあるフィリピンのマニラを想起しましたが、マニラよりもさらに発展していない感じです。例えば、ショッピングセンターの質であったり、道路の整備具合であったりです。特に、コンクリートが崩れかけのまま放置されている階段が多い印象でした。余談ですが、天気は曇り、霧が多いために街の雰囲気はやや沈んだ雰囲気があります。下で写真を上げますが、ウラジオストク自体に産業はあまりなく、物流の街である印象です。

物価は日本の半額以下といったところです。ウォッカのショットが200円程度だったように思います。ちなみに、とても美味しかったです。

ロシアが主催した学生会議ということで、ロシア人学生の仕事ぶりを間近で見られたのも面白かったです。代表の学生はやや高圧的であまりフレンドリーではなかったですが、仕事をきちんとデリバリーするプライドのようなものを感じました。

写真集

ウラジオストクの空港に到着(写ってるのは自分ではありません)
深夜1時半に着いたのですが、お迎えがきていたので大丈夫でした

用意されていたホテルの部屋。
大会期間中ずっとシャワーからお湯が出なかったこと以外は快適でした。

珍しく晴れた日はとてもきれい。
極東連邦大学からウラジオストク市街地方向を望む
奥に見えるのはルースキー島連絡橋、2つの主塔の間が世界最長の斜張橋。2012年完成。

朝は練乳を加えた甘いオートミール

昼・夜はスープ(赤いカブがよく使われる)・サラダなど

ウラジオストクで一番有名で綺麗な通り

レーニン像

ウラジオストク駅

曇った普通の日

ロシア美人と(自分ではありません)

ロシア美人は服もおしゃれ

車窓からなので見づらいですが、
コンテナ用のクレーン(ガントリークレーンと言うらしい)がたくさん。
ウラジオストクに産業があるというよりは、物流の都市らしい。

市街地町並み1

市街地町並み2

 パーティー会場

パーティー会場のバー

ウォッカ美味しかった

ロシア近代文学の祖、プーシキン像

頂点にある「双頭の鷲」はロシアでよく使われるモチーフ。
東も西も睥睨して巨大帝国を維持する意味があり、ロシア人が好きなようです。

潜水艇の見学もしました。

1 件のコメント:

  1. とてもスマートであっさりと分かり易く、文章も面白いし、見ていて楽しいです。

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