2013年6月16日日曜日

イェール大夏期留学を諦めて、教訓

東大のIARU Global Summer Programイェール大学への短期派遣留学プログラムに受かっていたのですが、諸事情から辞退しました。最終的な決め手となったのは金銭的な負担で、奨学金と成績の大切さを改めて感じた次第です。

1.奨学金
恥ずかしながらこれまで奨学金制度というものをあまり利用したことの無い、脛かじりな人生でしたのであまり意識してこなかったのですが、奨学金の締切というのはほとんど実際に留学に行けることが決まる前です。気をつけましょう。

2.成績
奨学金は当然ですが、成績が良くなければもらえません。生まれてこのかた、学校の成績には無頓着、大学でも取りたい授業をとって、成績は最小努力でCをギリギリ掠め取ればOK、としてきた人生がこの期に及んで大変悔やまれます。成績が大事なんて知らなかった。


その代わりというわけでもないですが、8月31日から9月14日までオックスフォード大学に短期留学します。9月16日から28日はドイツにてEUの勉強です。

オックスフォード大学の夏期研修は非常に金銭面での負担が重いのですが、イェール大学留学の反省を生かし、奨学金諸々を利用して少しでも軽くしていけるようにします。ドイツ行きはセミナー参加費に参加にあたり自動支給される奨学金が全額充当される上に、航空券補助も出る金銭面的に素晴らしいプログラムです。

前者は政治、ジャーナリズムと関連する英語を学ぶ日本人向けのプログラムです。
後者はEUについての講義と、各機関の見学、ベルリンでのシンポジウムでの発表、です。

前者については、これまで3回も留学してるにも関わらずやはり英語圏での留学経験ことがないことに若干の不安感があり、英語圏で英語を学びたいという思いがあったこと、内容が政治とジャーナリズムという関心の核心に近いこと、という意味で、内容的に自分の求めていたものと合致度が高かったです。このブログも英語で併記していくようにしたいと思います。もちろん、オックスブリッジへの憧れ、ミーハー魂というのも否定はできません。2週間という短い期間ですが、その短い期間から最大限の成長を引き出すべくしっかり準備していきます。

後者については、去年から韓国・中国に留学してアジアの国際協力を学んだので、大学4年時にパリで欧州統合について学んで以来、再度ヨーロッパの地でその地域統合についてアジアの現状と比較しながら学びたい、欧州統合の2大巨頭であるもう一つの国、ドイツでも学びたい、というところです。

最後に、双方ともに現地集合現地解散なので、前後でできるだけヨーロッパを回れれば、と思います。

TEDに登壇します

今日行われたTEDxTodaiは盛況だったようで今日のTwitterのTLはかなりTEDxTodaiの話題で占められていました。

さて、自分も今週末TEDに登壇いたします。

…TiEc Dosokaiの略ですが。

TIECというのは東京国際交流館というお台場にある国際学生寮で、自分は2011年から2012年まで入居していました。いずれにせよ、100人以上の聴衆を前に英語プレゼンです。頑張ります。

2013年6月13日木曜日

APRU Students Leaders Forumに参加します

APRUというのはThe Association of Pacific-Rim Universitiesの略だそうです。
6月24日から28日に、ロシア・ウラジオストクの大学で開催されます。
ウラジオストクは人生でも行く機会なさそうなので、さらに梅雨の時期に国外脱出できて、楽しみです。

ただ、環太平洋地域の大学の国際学生会議ということで、様々な国の人に会えるかと思いきや、やはり地理的にロシア・中国・日本・少し東南アジア、という構成のようで残念。

何をするのかといえば
APRU Student Leaders Forum 2013 aims at promotion and stimulation of young leaders activity in the field of construction and development of common university space, the spirit of cooperation and friendship of young people in Asia-Pacific region.
というわけで大学でサークル・学生団体やってる人集まって、自分はStudent self-governanceのグループなので
- Cooperation with University administration
- Students’ motivation to be a part of self-government
- Adaptation of foreign students in your University 
などについて活動どうしていけばいいか、ということを話し合うらしいです。

東大の告知を見て、東大で生徒会立ち上げを図っていたことに関連していたこと、さらに7万円の参加費補助が出るということで、ささっと申し込みました。

突然ですが志望理由を以下に。

 フォーラムのStudent Self-governanceのグループに参加して大学における生徒自治のあり方を学び、昨年設立したものの発展途上である公共政策大学院の生徒会発展への手がかりを得たく、参加を希望します。以下に、私が立ち上げを試みている生徒会の状況と経緯を述べます。
 私は大学院入学以降、ある問題意識を感じました。そこで私は、昨年の春から夏にかけて、私が所属する東大公共政策大学院で生徒会を立ち上げることを試みました。
 その問題意識は、留学生が在校生約260人中約3分の1を占め、人数構成としては国際化され、英語の授業が増えているにも関わらず、日本人は日本語で開講されている授業を履修し、外国人留学生は英語で開講されている授業を履修するために、日本人と留学生の交流が進んでいないことです。
 当初は日本人学生と留学生の交流イベントを増やすことで、その改善を図ろうと考えました。
 しかし、その考えを変え、生徒会を立ち上げようとしたことには2つの理由があります。1つは公共政策大学院のスタッフの方から生徒会を立ち上げてほしいと言われたこと、もう一つは東大公共政策大学院が交流を持つアメリカのコロンビア大学の国際関係・公共政策大学院や、シンガポールのリークァンユー公共政策大学院では、生徒が自治する生徒会がしっかりと組織され、大学のより良い環境づくりに貢献していることに気づいたことです。
 そこで、まだ設立して10年も経っていない、若い東大公共政策大学院を生徒の手でさらに発展させようと決意し、大学院2年生になった4月から設立に向けた活動を始めました。仲間を集めて設立にこぎ着けたのですが、発起人である私が同年8月から大学院の交換留学に出てしまったこともあり、未だ組織としては脆弱で、活動内容もきちんと定まっていない状況です。私は交換留学で卒業を1年遅らせ、今年10月から東大に戻り、来年の3月に公共政策大学院を卒業します。卒業までには必ず生徒会の継続的な組織作りをして、公共政策大学院の問題を解決し、魅力を高めて発展に寄与したいと考えています。環太平洋地域での大学における生徒自治の成功的な実践事例を共有できる今回の場は絶好の機会であると考えています。
 また、フォーラムでは、学生団体の活動を通じて、何らかの問題意識に向けて行動を起こせるリーダーシップを持った人と出会えると確信しております。そうした人とネットワークを築き、共に恊働できればと思います。 

いま読むとだいぶ駄文ですが、世界の大学との交流を通じて彼らには生徒会があるのに自分の大学院にはないことに気づき、他大から学び生徒会を作り大学の国際化に貢献したい、という東大の人に刺さる内容にはなってたと思います。手前味噌ですが、問題発見を行動に結びつけ主体性を持って変えようとしている感じも出たかと思います。

ここで志望理由を晒したのは自分自身に対して、まだ形にすらなっていない組織をしっかり作ってこう!自分に足りない構想後の実行力を!周囲に宣言する形でしっかりコミットしようという意思表示の一環です。今回ちゃんと生徒会を充実させるためのヒントを得て、帰国後には、しっかり周り巻き込みながらやっていきます!


ちなみにロシアに入国するにはビザの申請が必要です。しかも観光ビザにも旅行確認書というものが必要で、初見ではやや厄介そうなんですが、「観光ビザ ロシア」などで検索すれば、トリッキーな方法が出てきます。将来、個人でロシアに渡航される方へご参考までに。

2013年6月10日月曜日

ありきたりながら留学で得たもの3つ

留学で得たもの3つ。

1つ目は非常に言語化しづらいのですが、

ある外国人がいて、「こいつ変なやつだなー」と思っても、その変さが個人の特質からくるものなのか、国民性からくるものなのか、わからなかったものが、様々な国籍の中で生活する中で、「あいつから見てもこれはおかしいと思うんだ」「あ、これはセーフか」と基準・考え方がはっきりしてきた

という説明をしてきました。とはいえ、いつもそう冷静に客観的に見られていたわけではなくて、やっぱりイライラしていた時期があったと思います。あれ、俺こんなに人間性なかったっけ、心狭かったっけと思うことも多かった一方で、そうした日本でなかなか得られないストレスを経験できたことは財産になると思います。

これを単に「価値観が広がった」というのも違う気がします。
「日本ではまず会わないような人に会って価値観が広がった結果、自分のよりクリアになった憲法、軸を以て相対的に見られる物事の範囲が広がり、他人に対して受け入れ・ダメ出しがより自信を持ってスマートにできるようになった一方で、自らの行動規範もより定まった」
とも言えるんでしょうが、抽象的でこれだけ言っても何がなんだかわからないかもしれません。

後輩は前半部の「価値観が広がる」というところのプロセスとしての「価値観を揺さぶる」ということにフォーカスして書いてます。非常に良い文章なのでぜひ。



2つ目もざっくり言って「価値観が広がり軸ができる」というただのバズワードである1つ目に続いてありきたりですが、主張・議論について思索と実践を重ねられたことです。

中国韓国という、日本のことが貶されがちな国で国際関係を学ぶ、という意味ではやっぱり反論する、しなければならない機会が何かと多いです。
さらに中国・韓国で学んだ、ということに意味を見出すならば、偏見・先入観・自己防衛本能からできるだけ自由な立場で建設的な議論を進めていく、ということをこれほど徹底的に訓練される留学はないと思います。

もちろん英語力的な意味でも、北京大留学時に清華大学でネイティブとディベートしたり、ソウル大学のゼミで教授と議論したり、議論的な意味では日本語だと当たり前にできる、立てられた問いを詳細にしたり、意図を確認したり、言葉のニュアンスを調整したり、漠然とした質問に対して答えるスコープを定めて返したり、ということができるようになったのではないかと思います。もちろん道半ばですが。


3つ目は友人の大切さです。日本にいるとき、電話一本メール一本で会いたい人に会えることに対して恵まれているという自覚が留学前は薄かった気がします。こっちで友達がいなくて困った、ということはないですが、日本の友人にすぐ会えることが自分の大きな資産であることを感じました。

逆に、日本にいれば今回中国・韓国でできた友人やアメリカやフィリピンでの学生会議などで会った友人にはなかなか会えないので、そういった意味でも一期一会をより心に留めておきたいです。

2013年6月9日日曜日

韓国で女子校生活

ソウル大学校国際大学院は、韓国女子が7割ほど。
花園かと思いきや、女子特有の政治を体験して、勉強になってます。

噂好きで派閥を作りたがる。派閥間抗争と派閥内抗争。直接ではなく陰口から人を判断して距離を置く。Aさんに誘われた飲み会にBさんは誘ってはいけない、Cさんも一緒に行くことになったらAさんは帰った、などなど。客観視すれば、大学院生にもなって中学生みたいなことをやってるなという印象です。

「これは韓国人の気質じゃなくて、うちの大学院がおかしいだけだから」
「女子が集まればこうなるもの」
とも言われましたが、海外在住経験が長い女子は、そうした「政治」から距離を置いた、自然な人が多い印象なので、やはり韓国人の気質であるとも言えそうです。

韓国人は整形大国であることに顕著なように、「人からどう見られるか」を気にします。それは見た目だけでなく、女子の間では英語の発音がどれだけきれいかでヒエラルキーがあるそうです。そして、発音を気にしてヒエラルキーを作るのは英語ネイティブな学生ではなく、韓国育ち。そしてソウル大、優秀、というプライドがさらに問題を悪化させる、そうです。多くの人がそれらのおかしさを訴えてくるのですが、全体としてはそれが続く、という状況。

中高は男子校でしたし、これまであまり派閥政治がない環境で育ってきたと思います。
ソウルでの女子校生活は面倒だなと思うこともありましたが、将来、派閥政治が激しい環境に置かれたとき、この経験は役に立つと思います。

2013年6月5日水曜日

本田圭佑とザッケローニからのメッセージ

W杯出場おめでとうございます。
今回は、本田とザッケローニの記者会見の言葉を、勝手に自分たちの身に置き換えて受け止めてモチベーションを上げましょうという趣旨です。柄にもなく意識高いことを書いて、痛いのは明らかですが、これもW杯出場決定の勢いということで。。。

本田からのメッセージ

本田「自立していかに個を高めるか」
日本代表、ブラジルW杯出場決定会見
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/japan/2013/columndtl/201306050008-spnavi
シンプルに言えば個だと思います。個というのは、昨日GKの川島選手がしっかりと1対1を止めたところをさらに磨く。今野(泰幸)選手がケーヒルに競り勝ったところをさらに磨く。(長友)佑都と(香川)真司がサイドを突破したところ、そこの精度をさらに高める。ボランチの2人がどんな状況でも前線にパスを出せるように、そして守備ではコンパクトに保ち、ボール奪取を90分間繰り返す。岡崎選手や前田遼一選手が決めるところをしっかり決める……。

 結局、最後は個の力で試合が決することがほとんどなので、むしろ日本のストロングポイントはチームワークですが、それは生まれ持った能力なので、どうやって自立した選手になって個を高められるかというところです。自分が前に出るという強い気持ちで集まっているのが代表選手だと思うので、この1年短いですが、考え方によっては1年もあるとも言えます。真司や佑都みたいにトップクラブでやってる選手もいると思いますし、ただそうでない選手もいます。でも、そうでない選手もやれることはあると思います。そこを今野選手みたいに憧れみたいな気持ちでいられると困りますが、同じピッチに立っていますし、大先輩なんでそこはアドバイスをくれればと思っています。
私事ですが、卒業まであと1年ありません。

ブラジルW杯まであと1年の日本代表の各々が個を磨くように、
学生でいるあと1年弱、個を磨いて世界の舞台でトップ取りに行きたいですね。

ザッケローニからのメッセージ

ザック監督「世界との差を測る絶好の機会」
イラク戦、コンフェデ杯メンバー発表会見
まずは、今朝の会見で選手が引き締まったコメントをしたことは非常に良いと思うし、志が高いと思った。しかし、志だけ高くてもダメなので、それに伴って成長しなければならない。慢心せずに、志にうぬぼれることなく、謙虚な気持ちを持ってやらないといけない。
志を掲げるだけで満足してないか、地に足つけた行動と努力が伴っているか。

頑張りましょう!